From.およマイラー
みなさんこんにちは、今回の記事では、セミリタイアするにはいくら必要なのかを年代別の費用と共に解説すると共に失敗してしまう人の3つの間違いについてお話をしていこうと思います。
実際に僕はここ1年ほどこのテーマについて調べており、2020年現在25歳ですが30歳の誕生日までにはセミリタイアを実現することができるだろうなという道筋が見えました。
30歳からはお嫁ちゃんと一緒に世界のホテルを転々としながら生きていきます。
なぜそれが見えたのかということも踏まえながら、解説をしていこうと思います。
セミリタイア(FIRE)とは?
まず、最初にセミリタイアの定義をはっきりさせておくと、
定年退職よりも前に、支出の金額が不労所得を超え、働くことが選択肢になった状態
というのがセミリタイアの定義です。
英語にすると「Financial Independence Retire Early」で、略して「FIRE」とも呼ばれています。
不労所得の作り方は実は沢山あり、僕もこのブログやYouTubeなどは更新をしなくてもお金を生んでくれています。しかし、今回のブログではいわゆる「WEB資産の不労所得」は一旦抜きにして、「金融資産による不労所得」を実現させる方法についてお話をしていきます。
難しい言葉を使ってしまいましたが、要は「投資の利益で生きていけるだけのお金を作れる状態」を実現させることを今回のブログでお話するセミリタイアを実現させるということにおいておきます。
セミリタイアをするにはいくら必要?
投資をしてお金を得るためには、当然ですが多くのお金が必要となります。よく言われている相場は年間3%〜5%の利益が平均的なものになります。つまり、100万円の投資をすれば、年間3万円〜5万円が返ってくるのが業界の相場です。当然、年間3万〜5万円では生きていけませんから、100万円では当然足りないわけなのです。
よく、いくらすればいいのかを聞かれますし、僕もいくらあればいいんだろう? と思っていました。しかし明確な計算方法がありますので、それを紹介します。
4%ルールとは
ぜひあなたに覚えて欲しいのが、「4%ルール」です。これはトリニティ大学というところで研究した論文が元になっている考え方なのですが、「投資金額の4%だけで生きていけば、95%の人は老後まで一生生きていくことができる」というものです。
この考え方に基づいて必要な金額を計算するのに重要になるのは「年間の支出」です。あなたがセミリタイア後に求める生活はどんなものでしょうか? それには一体いくらの金額が必要かを一度考えてみてください。
例えば、会社員と同じぐらいのレベルの生活はしたいので、月30万円のお金が欲しいとしましょう。であれば、投資金額の4%が30万円になるようにすればいいのです。
スッと計算できない方はご安心ください。この計算の仕方だと僕もできません。なので簡単な計算方法をお伝えします。
あなたがセミリタイアするのに必要な金額=1年間の支出×25
これで求めることができます。
つまり、毎月30万円が欲しいのなら、1年間で360万円です。なのでセミリタイアに必要な金額は、9000万円です。なかなかの金額がかかりますね笑
セミリタイアに必要な資金の目安
- 月20万円なら、6000万円
- 月30万円なら、9000万円
- 月40万円なら、1億2000万円
- 月50万円なら、1億5000万円
が必要となるわけです。月10万円の不労所得を作るには3000万円が必要だということを抑えておいてください。
あ、ちなみに投資で出た利益には約20%の税金がかかりますから、実際に使えるお金だとこうなります。
セミリタイアに必要な資金【税引き後】
- 月16万円なら、6000万円
- 月24万円なら、9000万円
- 月32万円なら、1億2000万円
- 月40万円なら、1億5000万円
もちろん一気に作る必要はありませんが、セミリタイアをするまでに作る必要があります。
僕は1億5000万円を目指しコツコツ積み立ててます!
年代別に必要な金額はいくら?
いくら必要なのかというこの話を聞くと、
こんなにお金が必要なの、、、貯金ない若い人には無理じゃん
と思う方もいるかもしれませんが、実はこれがセミリタイアの面白いところで、実は若い方の方がセミリタイアは簡単なのです。
投資には「複利運用」という手段があるからです。
まず投資には、単利と、複利という運用方法があります。
例えば100万円を元に、毎年利益の5万円を受け取り続ける。これは単利という方法です。
- 1年後:100万円→5万円
- 2年後:100万円→5万円
- 3年後:100万円→5万円
- 4年後:100万円→5万円
- 5年後:100万円→5万円
といった具合に利益を受け取り続けます。しかし、複利ではこれを受け取らずそのまま元本に加えていきます。1年後には105万円のから利益を受け取るをすることになりますね。そして、その105万円に対してまた5%の利益が出る。それをまた元本にといった形で徐々に投資の元本を増やしていくことができます。
例えば、月に24万円の支出がある人が40歳でセミリタイアをしたいと思った時、39歳なら1年で9000万円を作らないといけません。
しかし、仮に20歳であれば、リタイアまでに20年間の複利運用をすることができます。となると、ざっくり3500万円ほどがあれば、20年後には複利運用をしているだけで9000万円以上の資金を作ることができます。
もちろん、若い子にいきなりこんな金額はない方がほとんどだと思いますが、ここで伝えたいのは若くから投資を始めれば始めるほど、複利の力で必要な資金は少なくなるということです。
セミリタイアに失敗してしまう人の3つの特徴
さて、ここまでセミリタイアについてお話をしてきました。抑えておいて欲しいのは、
- 年間支出の25倍を投資に回す
- 複利の効果で、若ければ若いほどセミリタイアは簡単
という2つです。しかしこの2つを理解してもセミリタイアは誰でもできるわけではありません。実現できない人の3つの特徴についてお話をしますね。
投資元本を作る力がない
当たり前の話ですが、資金を作ることができないという方はまず無理です。つまり
- 稼ぐ力がない
- 支出が多すぎる
など投資に回す余裕がない方はまず失敗します。稼ぐ力を高め、支出を減らして、種銭を作るために行動しましょう。これは個人的な感覚なのですが、労働と倹約で1000万円ぐらいの資金を作ることができないのならセミリタイアを考える段階ではないかなと思います。
こちらの記事を参考にまずは500万円。そして1000万円の種銭を作ってみてください。この種銭を1000万円作れたという経験はかなり重要で最悪、大暴落しても「まぁまた働いてなんとかなるでしょ」という安心感にもなります。
長期目線での運用を考えることができない
中には「そんな投資で年間3%とか5%とかの利益を考えるのなら事業をやっていた方がよくね?」となる方もいるでしょう。ちなみに僕も昔はそう思っていました。普通にWEB広告とかにお金を使ったら月500%〜1000%ってざらに返ってきます。月ですよ。なのでそういう風なことをやっている方がいいでしょ!と思ってしまいがちなのです。これ自体は間違ってはいないのですが、僕は一生同じペースで稼ぐことはできないと思っています。
どんな人間にも老いがくるように、将来的には同じように働くことはできなくなるでしょう。今が稼げるからと将来のことを考えて長期で運用することができないと貴重な複利運用期間がなくなってしまいます。あなたが仮にかなり儲かっている経営者さんでも長期的なお金の使い方は意識しておくのがいいでしょう。
リスクを取りすぎてしまう
一番多いのがこれですかね。「早くセミリタイアしたい!」「けどお金がない!」となった方がどうするのかというとリターンのデカい投資を始めます。例えば、今までは年利3%〜5%の話をしましたが、世の中には「年利50%!」とか言っているものもあります。
全部が全部ではないかもしれませんが、利回りが高いということは、リスクも高いということです。イメージして欲しいのは宝くじのようなものです。たまに当たるかもしれませんが結果的には損をする人の方が多いです。
結果的にせっかくの資金を溶かしてしまうことが多いです。もちろん、一時的には儲かる可能性もありますが、セミリタイアをするには資金を50年以上運用する場合もあるのです。つまり求められるのは「大きく勝つこと」よりも「負けないこと」の方が適しています。となるとリスクを大きく取った投資はセミリタイアのための資金を運用するには向いていないと僕は思っています。
だからこそまずは投資の金額を増やすことができるように「労働&倹約」ここから逃げないようにしっかり向き合ってください。
ただ勘違いしないで欲しいのは、僕は投機的なもの(FXなど)は別に絶対やってはいけない!とは思っていません。実際に僕もやっていますからね。
ただ勝つためにはそれなりの努力がいる世界です。起業して成功するのと同じように力は必要です。それでもしっかり学んで勝ちに行き、ギャンブル性の強いもの。と認識した上で挑戦するのならOKだと思います。
適したタイミングで適した投資や投機の手段を選ぶ必要があるってことです。ただ投機で勝つにはしっかり勉強は必要! 甘くはありません!
セミリタイアを実現させる手順
さて、ここまで基本的な考え方についてお話してきましたので、具体的な手段についてお話をして行こうと思います。
労働と倹約で種銭を作る
まずは先ほども言ったように自力で投資の種銭を作りましょう。目標金額はまず1000万円です。1000万円を年間5%で運用すれば、年間50万円がプラスになりますから結構インパクトが出てきます。しかしここで使わずに淡々と複利運用をしていきましょう。
まず種銭を作るのが難しいと感じる方は先ほども紹介したこの記事を参考にチャレンジしてみてください。
種銭を作りながら積立を始め、目標金額まで投資する
種銭を作りながら、目標金額を決めていきましょう。
自分たちの支出を考えながら、目標金額を決めていきましょう。計算は、「年間の支出の25倍」です。これを目安にコツコツ貯めてくださいね。
そしてまた1000万円を貯める間にも、少額投資をしていくのをおすすめします。1000万円貯まるまではインパクトは弱いものの銀行に入れておくよりもお金が増えていきます。また、いきなり1000万円を投資するのは怖いと思いますし、徐々になれるという意味合いも込めて毎月一定額を淡々と積立続けてみてください。
このタイミングのおすすめの投資法は、「ドルコスト平均法」という手法です。この手法なら
- 一度設定すればあとは毎月勝手に一定金額を積み立ててくれて
- 一気に買うよりもお得に投資することができる
というものになります。まずは僕も月1万円から始めました。「現代でお金に困らないためには、ぜひ投資をやってみるべきだ!」ということを考えているのならまずはこちらの記事を参考にドルコスト平均法を始めてみてくださいね。
投資金額の4%以外に手をつけずに生きていく
そして淡々と投資をして目標金額に達したら、あとは「4%ルール」をしっかり守って生きていきましょう。シンプルですが手順としてはこれが全体的な流れです。ぜひチャレンジしてみてください!
多くの種銭が作れない人のための選択肢
今回の話を聞いている中で、「やり方はわかったけど、そんなお金を作れないよ、、、」って人もいると思います。そんな方には「種銭を作れ!」と言いたいところですが、別の手段として知って欲しいのが「サイドFIRE」です。
サイドFIREとは、「サイドビジネス(副業)+投資の利益」を合わせて生きていくという選択です。実際に僕のおすすめはこちらです。仕事は会社員のように週5日とか働くから大変なんですよね。しかし、副業的に自分の好きなことだけをやるというのなら嬉しいとは思いませんか?
もし、副業で月10万円を稼げるのならあなたが必要な資金はグッと減ります。思い出して欲しいのが先ほどの一覧です。
セミリタイアに必要な資金の目安
- 月20万円なら、6000万円
- 月30万円なら、9000万円
- 月40万円なら、1億2000万円
- 月50万円なら、1億5000万円
月10万円の投資利益を得るごとに3000万円が必要ということがこの表からみてわかりますね。ということは、サイドビジネスで月10万円を稼げるのなら、あなたが必要な資金は3000万円減ります。物凄いインパクトですよね笑
本業で月10万円しか稼げないなら普通は失敗だと思いますが、投資の利益と合わせることで半分引退みたいな生活を実現させることができます。
なので、自分が働いても苦痛に感じない程度。逆にやりがいを持って取り組むことができるレベルのサイドビジネスをして、投資の利益の代わりにするという方法なら一般的な方にも現実的な話になりますので、0か100か。という話ではなく、自分に取って気持ちのいいバランスを見つけてみてくださいね。
セミリタイアを目指すなら読んでおきたい4つの本
さてここまでセミリタイアについてお話をしてきましたが、さらにもっと知りたい!という方は書籍を読んで見ることをおすすめします。僕は年間100冊以上は本を読むのですが、その中で特にオススメのものを紹介します。
FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド
僕がセミリタイアについて一番面白いと感じた本はこちらです。世界を旅行しながら投資の利益だけで生きていく生活を実現するまでにやったことや、そこにたどり着くまでの葛藤が描かれている本です。
FIRE 最速で経済的自立を実現する方法
先ほどの本だけでも十分な知識をつけることができますが、色んな人の視点から学ぶのは非常に参考になると思います。先ほどの本を読んでからみてもらうとより深く理解することができると思います。
甘え体質をたたき直す! お金の【ドSレッスン】: 節約せずに勝手にお金が貯まる人になる
こちらは先ほどとは打って変わって、お金に関する漫画の本です。先ほど紹介した2冊の「FIRE」に関する本はおそらくお金の知識がないと難しくて何を言っているかわからないところもあると思います。そう言った時にオススメなのが、そのジャンルに関する簡単な漫画を読む。という手法を僕はオススメします。
で、お金に関する漫画で僕が一番わかりやすいと思っているのはこの本です。先ほどの2冊を読んでも「意味がわからん、、、」と感じたのなら簡単な漫画本を読んで見るのをオススメします。実際にこの著者である田口さんもセミリタイアをしている方ですので、共通する考えもこの本では学べます。
本当の自由を手に入れる お金の大学
そもそも1000万円の種銭が作れない人にオススメなのがこの本です。無駄な支出をストレスなく減らし、手元にお金を残す方法を学ぶことができる1冊です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、セミリタイアするにはいくら必要なのかを年代別の費用と共に解説すると共に失敗してしまう人の3つの間違いについてまとめてみました。
特に今回の記事で抑えて欲しいポイントは
- 10万円の投資利益を作るには3000万円の種銭が必要
- 複利運用ができるので若い方がセミリタイアに必要な資金は少ない
- 資金がないからとリスクと取りすぎない
という点を抑えておいてくださいね。
大きな成功をするよりも失敗しないという意識を持って、ぜひ一緒にセミリタイアを目指して頑張りましょう!
ちなみに僕自身セミリタイアを実現させるためにすでにセミリタイアを達成した方から学ぶオンラインサロンを主催しています。今回の話を聞いて興味を持った方はぜひこちらのサロンも併せてご参加くださいね!
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